ナショナルジオグラフィクスのウェブサイトに、色覚についての
おもしろい記事があった。
その記事によると、ヒトには色覚異常者がある程度存在する
ほうが、生存に有利になっている可能性があるらしい。
ヒトの祖先は、森林からサバンナに生活の場を移したのちの時代で、
色覚異常者がいたからこそ猛獣に襲われにくかった可能性がある
という。
ヒトには光に感じる錐体と呼ばれる細胞が網膜の中心付近に分布して
いる。通常3種類あって、それぞれ光を感じる波長域が異なる。
赤、緑、青の波長の光を分担して感じている。
しかし色覚異常とされる人達は、赤あるいは緑に感度がないあるいは
あっても弱いらしい。だから、緑の葉が茂った木になっている赤い実を
見落としてしまう。ところが彼らの視覚は、明暗や輪郭に敏感だという。
猛獣の多くは、体毛の色やその模様からサバンナでは見分けにくい。
色覚異常者は、そのいった猛獣をより早く見つけることができたのではという。
ということは、色覚”異常”ではなくてひとつの能力ということになる。
猛獣に襲われることのない現代社会では、あまりその能力を発揮する
機会がないだろうが。
2016年03月17日
色覚異常者がいると生存確率が上がる?
posted by ColorPyxis at 18:30| Comment(0)
| 日記
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